就職活動において、最も頭を悩ませるのが「志望動機」ではないでしょうか。多くの就活生が「志望動機 書き方」と検索し、テンプレートや内定者の例文を探して、それらしい文章を作り上げようとしてしまいます。

しかし、人事に刺さる志望動機は、決して「きれいな文章」ではありません。むしろ、世の中に溢れている就活チックな表現を削ぎ落とした、あなた自身の生身の体験から生まれる言葉こそが、選考を通過する鍵となります。

今回は、フリガクが提案する「埋もれない志望動機」の作り方を詳しく解説します。


志望動機で陥りやすい「就活チック」な罠とは

多くの学生が志望動機を書き始めるとき、まずはネット上の例文を参考にします。しかし、それが原因で「どこかで見たことがある内容」になってしまい、人事担当者の印象に残らないという事態が多発しています。

まずは、なぜ多くの志望動機が似通ってしまうのか、その正体を知ることから始めましょう。

内定者の例文を参考にしすぎることの弊害

過去の内定者が書いた志望動機は、一見すると正解のように見えます。しかし、それを参考にしすぎることは、自ら個性を消しているのと同じです。

企業は毎年、何百、何千という志望動機を読みます。内定者の例文はすでに人事のデータベースにある「既視感のある内容」です。同じような構成、同じような強みの見せ方を選んでしまうと、あなたはその他大勢の学生の中に埋もれてしまいます。

テンプレ通りの「御社に貢献したい」が響かない理由

「私の強みは〇〇です。この強みを活かして、御社の成長に貢献したいと考えています」といった結びの言葉は、就活ではお決まりのフレーズです。

しかし、人事が知りたいのは「貢献したいという意欲」そのものではなく、「なぜ、他の誰でもないあなたが、この会社でなければならないのか」という必然性です。 テンプレートに当てはめただけの言葉は、熱意が感じられず、表面的な取り繕いとして見透かされてしまいます。


人事の心に刺さる志望動機に共通する「独自性」の正体

では、評価される志望動機とはどのようなものでしょうか。それは、論理的な構成以上に「独自性」が際立っているものです。

ここで言う独自性とは、決して珍しい経験を指すわけではありません。日常の些細な出来事であっても、あなた自身の視点と言葉で語られているかどうかが重要です。

「自分が見た、体験した」という一次情報の強み

最も説得力があるのは、あなた自身が実際に体験した「一次情報」に基づいた動機です。

  • 説明会で登壇した社員の、特定の言葉に心が動いた
  • 店舗に足を運んだ際、スタッフの振る舞いに衝撃を受けた
  • その企業のサービスを使い、自分の生活がどう変わったか

こうした自分だけの視点から生まれたエピソードは、誰にも模倣できません。 ネットで拾った情報ではなく、自分の足で稼いだ、あるいは自分の感性で捉えた情報を核に据えましょう。

他の会社でも言える内容は「志望動機」ではない

「風通しが良い社風に惹かれた」「若手から挑戦できる環境がある」といった動機は、多くの企業に当てはまります。

もし、その動機を別の会社の面接で言っても違和感がないのであれば、それは志望動機として不十分です。「なぜ競合他社ではなく、この会社なのか」という問いに、その企業固有の特徴や文化を絡めて答えられるまで深掘りする必要があります。


独自性を生み出すためのステップ。自己分析と企業理解を繋ぐ

志望動機を作る際、自己分析と企業研究を別々に考えてしまう人が多いですが、これは間違いです。大切なのは、あなたの過去の体験と企業の未来が「重なる点」を見つける作業です。

ここでは、説得力を高めるための具体的なステップを整理します。

1. 自分の感情が大きく動いた瞬間を言語化する

まずは、これまでの人生で「嬉しい」「悔しい」「驚いた」といった感情が動いた瞬間を書き出しましょう。

  • アルバイトでお客さんに感謝された時、具体的にどの言葉が嬉しかったか
  • サークルの目標達成時、自分はどのような役割で達成感を味わったか
  • 挫折したとき、自分を支えてくれた価値観は何だったか

このように**「感情の源泉」を突き詰めることで、仕事選びの本質的な軸が見えてきます。**

2. 企業の「こだわり」や「課題」を徹底的に調べる

次に、企業の公式サイトやIR情報、インタビュー記事などを読み込み、その企業が何にこだわっているのかを探ります。

  • 社長が創業以来、守り続けている信念は何か
  • 今、その企業が直面している課題や、新しく挑戦しようとしている分野はどこか
  • 現場の社員が、どのような苦労をして成果を出しているか

表面的なメリットだけでなく、企業の裏側にある苦労や情熱を知ることで、共感の解像度が上がります。

3. 「自分」と「企業」の共通項を結びつける

最後に、自分の感情の源泉と、企業のこだわりを線で結びます。

「私は〇〇という経験から、▲▲という価値観を大切にしています。御社の■■という取り組みは、まさに私の目指す方向性と一致しており、共感しました」という形に落とし込みます。


志望動機の構成案。相手に伝わるストーリーの組み立て方

構成を考える際も、就活マニュアルにある「型」にこだわりすぎないことが大切ですが、相手が理解しやすい順序は存在します。

以下の構成をベースに、自分の言葉を当てはめてみてください。

  1. 結論。その企業を志望する最大の理由を一言で述べる
  2. きっかけ。自分の価値観や軸が形成された具体的な実体験
  3. 共感点。企業のビジョンや仕事内容の、どこに自分の軸が重なったか
  4. 未来。入社後、具体的にどのような仕事に挑戦し、どうなりたいか

この中でも、特に「2. きっかけ」と「3. 共感点」の比重を重くし、自分にしか語れないストーリーに厚みを持たせるのがポイントです。


採用担当者はここを見ている。評価を分けるポイント

実際に人事は志望動機のどこを見ているのでしょうか。彼らは単に「やる気があるか」を見ているのではありません。

以下の3つのポイントが、評価の分かれ目となります。

  • 自社の文化に馴染めるか(カルチャーマッチ)
  • 困難に直面したとき、自走して解決できるか(再現性のある能力)
  • 長く働き続けたいという「覚悟」があるか(定着性)

これらの懸念を払拭するためには、やはり「実体験」に基づいた根拠が必要です。 口先だけの言葉ではなく、過去の行動実績が未来の活躍を裏付けることになります。


志望動機をブラッシュアップするためのチェックリスト

書き上げた志望動機が「就活チック」になっていないか、以下の項目でセルフチェックしてみましょう。

  • 「御社の理念に共感しました」の後に、自分なりの解釈が加わっているか
  • 「貢献したい」という言葉が、具体的な行動イメージを伴っているか
  • 主語を入れ替えて、競合他社の名前を入れても通用してしまわないか
  • 自分の言葉で語っており、読み返したときに「自分らしさ」を感じるか

特に、競合他社の名前を入れても違和感がない場合は、企業研究が不足しているサインです。


フリガクが提案する、自分らしい就活の進め方

志望動機に正解はありません。しかし、あなた自身が納得し、自信を持って語れる言葉は、必ず相手の心に届きます。

無理に自分を大きく見せようとしたり、優秀な誰かの真似をしたりする必要はありません。あなたのこれまでの歩み、見てきた景色、感じたことを大切にしてください。

もし、自分の強みが分からない、言葉にするのが難しいと感じたら、まずは「自分は何が好きで、何が嫌いか」といった素朴な問いから始めてみましょう。

フリガクでは、こうした本質的な自己理解を深めるサポートを行っています。


まとめ

志望動機を書く作業は、単なる選考の準備ではなく、自分が社会に出てどう生きていきたいかを考える貴重な機会です。

テンプレートに頼らず、泥臭く自分と向き合い、企業と向き合った末に出た言葉こそが、あなたを内定へと導く最強の武器になります。人事に媚びるのではなく、一人の人間として、あなたの想いをまっすぐに伝えてみてください。

より具体的なアドバイスや、自分に合った企業探しが必要なときは、ぜひフリガクに相談してください!

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