はじめに|就活の自己PRで、なぜ多くの人が苦しくなるのか

今日は、就活の自己PRについて、どうしても伝えておきたい話があります。


僕は10年以上キャリア支援をしてきましたが、毎年のように「ちゃんと対策しているのに、なぜか通らない」と悩む就活生に出会います。

その多くに共通しているのが、「企業の求める人物像」に自分を寄せすぎてしまっていることです。
SNSや就活ノウハウ記事では、「企業に合わせること」が正解のように語られますが、実はそれが自己PRを難しくしているケースが少なくありません。

この記事では、なぜ企業に寄せた自己PRがうまくいかなくなるのか、現場で見てきた実例をもとにお話しします。


就活の自己PRでよくある誤解

「企業が求めていそうな強みを話せばいい」という考え方

就活生から、こんな質問をされることがあります。
「就活の自己PRって、企業が求めていそうな強みを話せばいいんですよね?」

一見すると、とても合理的な考え方です。ですが、この発想には大きな落とし穴があります。
それは、「企業が求めていそうな強み」を、自分で勝手に決めてしまう点です。

本来、就活の自己PRは「自分の本当の強み」を語るものです。しかし多くの人が、企業に合わせることを優先し、自分の強みを後付けで作ってしまいます。


下記画像は、

理由①|「強みの上位互換」に負け続ける構造になる

なぜ就活の自己PRが似た内容ばかりになるのか

企業に寄せた自己PRを作ろうとすると、多くの就活生が同じ強みを語るようになります。
SNSや就活情報サイトには、「この業界では〇〇力が重要」「この会社は〇〇な人材を求めている」といった情報が溢れているからです。

結果として、面接では同じ自己PRが並び、その中で「本当にその強みが突出している人」と比較される構図が生まれます。

比較された瞬間に、不利な戦いが始まっている

この時点で、戦い方としてはかなり不利です。
なぜなら、同じ強みで勝負すれば、必ず自分より優れた人が現れるからです。

これは能力不足ではありません。戦略の問題です。企業は本来、もっと多様な強みを求めていますが、就活生側が自ら選択肢を狭めてしまっているのです。


理由②|本当の強みでない自己PRは、面接で必ず詰まる

面接官が自己PRで見ているポイント

就活の自己PRは、書類選考を通過して終わりではありません。

面接では必ず深掘りされます。
「他の経験でもその強みは発揮されていますか?」「別の環境でも再現できますか?」といった質問です。

なぜ深掘りされると答えられなくなるのか

こうした質問に答えられなくなる理由はシンプルです。
その強みが、たまたまの成功体験や就活用に作った「それっぽい強み」だからです。

一方で、本当の強みは、経験が変わっても自然と同じ行動を取っています。だからこそ、どのエピソードを振られても話がブレません。


ほとんどの就活生は「万能型」ではない

すべての能力が高い人は、ほとんどいない

戦略的思考力、企画力、分析力、リーダーシップ。これらすべてが高水準な就活生はごく一部です。

しかし、その代わりに「地味だけれど強い力」を持っている人は本当に多くいます

企業が実は重視している、地味だけれど大切な力

継続力、責任感、体力、折れないメンタル。当たり前のことを当たり前にやり切る力

こうした力は、就活の自己PRでは軽視されがちですが、企業側は非常に重視しています。


就活の自己PRで一番大切にしてほしいこと

就活の自己PRで最後に評価されるのは、無理に作った強みではありません。自分でも誇れる強み、自然体で語れる経験です。偽った自己PRは、どこかで必ず違和感が生まれます。

就活は、正解探しではありません。自分らしさを見つけ、それを言葉にするプロセスです。
遠回りに見えても、自分の強みと向き合うことが、結果的には一番の近道になります。

(↓下記画像は、この記事で伝えたいことをまとめて構造化したものになります。)

まとめ|企業に合わせる就活ではなく、自分に合わせた就活を

企業に寄せる就活の自己PRは、一部の万能型の人を除いて、多くの人にとっては逆効果です。
自分の強みで勝負した方が、面接も前向きになり、入社後も活躍しやすくなります。

あなたの強みは、必ずあなたの中にあります。
本当の強みで、堂々と就活の自己PRに臨んでください